970話「おでんvsカイドウ」たった10人でカイドウ軍を圧倒するも卑怯な手により破られる!?
裏切り者がいる
カイドウのもとに向かっていたおでんが急に立ち止まる。「想定外だ…」と何やら焦っている様子。河松や雷ぞうも驚いている。「なぜこんなに準備万端なんだ?俺たちが来るのが何故分かった!?」おでんたちの前には龍状態のカイドウが待ち構えていた。
おでんの作戦では、カイドウが拠点としている無人島に直接赴き、酒を飲んでいるカイドウの首を斬り伏せる。というものだった。「兵力戦なんて想定していないんだが…」と言いつつも服を脱ぎ臨戦態勢に入るおでん。
そんなおでんに対しカイドウは「お前の城にスパイでもいるんじゃねェか…?」と言い放った。カイドウは無人島に建てたばかりの自分の屋敷が戦闘で壊れるのを避けるため、自ら戦いに出てきたという。
カイドウの煽り
カイドウに〝味方に裏切り者がいる〟と示唆されたおでんだが「全てお前の嘘だったということだな、カイドウ!」と臆することなくカイドウに言い返す。「ウォロロ…そうだ、全てがウソだ!!」
「5年前のあの日、おれとオロチはまだ弱かったんだ。お前が帰還し花のヒョウ五郎と手を組んでワノ国中の侍と侠客が相手になっていたら、まだ兵力もなかったあの頃では厳しかっただろうからな…」「お前が噂通り何の犠牲にも動じないイカれた男だったなら、俺たちは完全敗北していただろう」「だがおでん、お前は誰も傷つかない方を選んだ…バカな奴だ!」「白ひげやロジャーも確かに強いが、甘さのある海賊…お前も同じだったとはな!」「バカ殿になって踊り続け、裸になって笑われ、民衆から蔑まれたお前には、光月の誇りなんて何もないだろう!!」
饒舌におでんを煽るカイドウだが「あの日の判断は、あれで良かったんだよ。カイドウ、話を未来に進めようぜ」そう言って鞘から刀を抜き放った。
10人で圧倒!
おでんと赤鞘九人男の計10人で討ち入りを敢行。カイドウ軍の方が圧倒的に数は多いが、こちらは一人一人がかなり強く、人数の差を感じさせない程に圧倒していく。
護る康イエ
『九里城』には康イエが来ていた。「康イエ様!?」と突然の来訪に驚くトキ。康イエは、おでんからの早馬でカイドウへの討ち入りのことを知り、妻と子供が狙われるため護って欲しいと頼まれていたとのこと。4人の精鋭がトキたちを囲み護る。
助っ人
カイドウに近づくため前へ前へと進むおでんだったが、遠距離武器を持つ伏兵の攻撃に反応が遅れてしまう。そんな窮地を救ったのはしのぶだった。「勝手ながら助太刀させて頂きます」
しのぶはオロチが国の頂点に立った時、再び光月の世になることを信じて城にそのまま仕えていたのだという。しかし、福ロクジュがオロチに寝返ったため、おでんに仕えるべく城を抜けたとのこと。
それを聞いたおでんは「バカ殿を信じられなかった者を責められない!」と責任は全て自分で背負う覚悟を見せた。
vs大看板
カイドウ軍は1000人。こちらは11人。火災のキングと疫災のクイーンも既に居る。キングには雷ぞうが、クイーンにはカン十郎と傳ジローが挑んでいく。
おでんvsカイドウ
「おでん二刀流 桃源十拳!!」カイドウの吐く火炎を避けつつ、必殺技を叩き込むおでん。堅い鱗を持つ龍状態のカイドウに見事バツ印の斬撃を刻み込んだ。
あまりの痛みに白目を剥くカイドウ。すぐさまおでんが「カイドウ!二度と来るな!!ワノ国へ!!」と追い打ちを掛けようする。
しかし「動くなおでん!!」あと一歩というところでカイドウ軍が人質を連れてくる。その人質とはモモの助。モモの助の姿を目にした際にできた一瞬の隙をカイドウに狙われ敗北してしまう。この事態に気づいたアシュラ童子がすぐに助けに向かおうとするが、背後から何者かに刺されてやられてしまう。
モモの助に一瞬目を奪われ敗北したおでんだが、人質のモモの助は、黒炭ひぐらしがマネマネの実で化けていた。本物は康イエがしっかり護り切っていたようだ。
釜茹での刑
敗北し捕まってしまったおでんたちの処罰が決定。内容は〝釜茹での刑〟執行は3日後となった。おでんたちがこんな奴は仲間ではないと言いきたっため、しのぶだけは解放された。
今後の展開
実際に死亡したのはおでんとトキのみ。執行までの3日間に何が起こるのでしょうか。おでん城が燃えていたことから〝釜茹での刑〟とは、その名の通り「罪人を釜に入れて火で茹でる刑」ではなく「おでんたちを城に閉じ込め、城ごと燃やす」というものなのかもしれません。
恐らくおでんの過去編も残り数話。錦えもんがルフィたちに語って聞かせた「おでんの壮絶な死に様」とはどのようなものなのか、過去編終了後にはどのようなスタートを切るのか、これから非常に楽しみです。