961話「山の神事件」光月おでんvs山の神!?おでんの二刀流が炸裂する!!
山の神、出現
錦えもんが盗んだ小さな白猪を取り返すため『花の都』に〝山の神〟巨大白猪が現れた。人間が豆粒に見えてしまう程の巨体である。
「山の神が山を下りてきたんだー!!」と逃げ惑う人々や「誰かが子供の白猪を盗んできたんだな!!」と話し合う人々。挙句の果てには「神の使いである白猪は古代の知恵だ!これは迷信などではない!!!」と怪しい祈祷師まで現れ町はパニック状態に。
山の神の犠牲者
慌てている錦えもんたちの下へ盗人たちが現れ「あぁ、やっと見つけた!早くその子猪を山へ戻すんだ!この子猪の匂いを嗅ぎつけて山の神は真っ直ぐこっちに向かっている!!」と錦えもんに伝える。
更には「おれ達の仲間は子猪の匂いがついていたから山の神に食べられてしまったんだよ!お前の友達の鶴女も巻き込まれたんだ!!」と驚愕の一言を言い放った。
「お前から子猪を取り戻すために鶴女を人質にしたら、みんなまとめて食われちまった!すべてお前のせいだ錦えもん!!」
驚愕から目が血走った錦えもんは抜刀して〝山の神〟の下へ向かった。
錦えもんvs山の神
血管を浮き立たせながら怒りに震える錦えもんは「ここにいるぞー!!」と〝山の神〟を挑発する。錦えもんの脳裏によみがえる鶴女との想い出。密かに鶴女のことを好いていた錦えもんは怒るままに叫びをあげた「お鶴を返せ!この野郎!!!」
〝山の神〟に飛び掛かり鼻に刀を突き刺すも、そのまま家に叩きつけられてしまう。諦めず、血反吐を吐きながら〝山の神〟の額に刀を突き刺したが、これも返り討ちにされ吹き飛ばされてしまう。
それでも諦めず立ち向かおうとする錦えもん。その様子を見て「なかなか根性のあるやつだ…」とおでんは錦えもんを認めつつあった。
おでんvs山の神
〝山の神〟の暴走により、一面焼け野原となる『花の都』逃げ惑う人々。ぶっ倒れた錦えもんは鶴女のことを想っていた。「おれのせいでお鶴が死ぬなんて。お鶴が死ぬならおれも生きている意味なんてないじゃねェか!俺も死にたい…」
そこに「お前の探し物はこいつだろう!!」と叫ぶ声が。光月おでんが子猪を高く掲げ〝山の神〟の下に現れた。「グオォ!!!」と一層大きな叫び声をあげて突進する山の神。これをおでんは二本の刀で迎撃する。
〝天羽々斬〟と〝閻魔〟に武装色を纏わせ〝黒刀化〟「おでん 二刀流」山の神の口元まで飛び上がり「桃源白滝!!!!」山の神の全ての牙を打ち砕きながら横一線、口から真っ二つにして見せた。
超巨大な山の神を一撃で倒してしまっハローワークことに驚きを隠せない町民や錦えもんたち。騒動を止めに来たヒョウ五郎は「大した奴だ」とおでんを評して帰っていった。
お鶴、救出
食べられた鶴女は無事生きたまま救出。あまりの怖さに錦えもんに抱きつく鶴女。錦えもんは改めて自分がやってしまった事の重大を実感した。
おでんの男気
民衆はおでんの強さに惚れ込み、助けてくれたことへの感謝を伝えたかったが、事の発端がおでん自身だと思っている節もあり伝えられずにいた。それに気づいた錦えもんはこの事件は自分のせいであることを伝えるために叫んだ「皆、聞いてくれ!!!」
その時、突然「ゴンッ」と錦えもんに拳骨が降ってきた。
錦えもんを止めたのは他でもないおでん自身。「しょうもねェことするんじゃねェよ!」わざわざ真実なんて教えなくていいというおでんの男気に、そして山の神を一撃で倒すほどの強さに惚れ込んだ錦えもんは「子分にしてくれ!」と懇願した。「おおし!上等だ!!」こうして錦えもんと傳ジローはおでんの子分となった。
ここまでが『ワノ国』における〝山の神事件〟
光月おでん、若干18歳の出来事だった。
康イエとオロチ
腹が減ったからと霜月康イエの家を訪ねるおでんとそれについていく錦えもん、傳ジロー。おでんが追放されたことを知る康イエは「お前のような追放者のことなど待っていないぞ!何の用だ!偉そうに子分を連れるまでになりやがったか」と冷たい対応。
そんな対応も気にせず おでんが康イエの下へ向かおうとすると「お待ちください!水溜まりがありますよ!さぁどうぞ私の背中を踏んで康イエ様の下へ進んでください!」と突然水溜まりに覆いかぶさる者が現れた。
そんな奇妙な行動を気味悪がるおでん。「オジキ、こいつさっきから気持ち悪いぞ!!」「オジキなんて呼ぶな!」といいつつ 最近入ったコマ使いだと説明した。気持ち悪いと言われてもニヤニヤとごまを擦って話しかけるコマ使い。このコマ使いこそ、黒炭オロチなのであった。
今後の展開
中々に面白いエピソードではありましたが、このペースで進むと過去編はいつまで続くのでしょうか。おでんの過去編といえば「白ひげ海賊団に加わるきっかけ」「白ひげ海賊団との旅」「ロジャー海賊団に加わるきっかけ」「ロジャー海賊団との旅」「ワノ国を治める」「オロチの反乱」と語られることは既にこれ程あるので、どこから掘り下げていくのか気になります。